2009年5月28日木曜日

ノッチとディノイザー 2


さて、「ノッチ」に引き続き
今回は「ディノイザー」の操作についてご紹介します。

ディノイザーとは、前回も申しましたが録画する際に入ってしまった機械ノイズを
軽減することができるエフェクトのことです。

それでは早速いってみましょう!

まずはモニタにあるディノイザーの「カスタムセットアップ」を開くと


ディノイザーの操作画面になります。



この白いギザギザは何かといいますと、現在選択しているノイズ音の入ったクリップです。



操作する数値は、「Freeze」「Reduction」「Offset」の3つ。
ノッチと同様、音を確認しながらこの3つの数値を操作しながら調整していきます。



特に重視するのは、「Reduction」と「Offset」で、このダイヤル操作がノイズ除去に関わるポイントですが、思ったようにできないこともあります。
そんな場合はスライダーで操作してみましょう。

まずダイヤル下にある個別のパラメータを開くと


「Reduction」、「Offset」、「Freeze」の3つのパラメータがあります。




下にあるスライダーを少しずつ動かしながらノイズを調整していきます。
こちらは数値を直接入力することもできるので
案外こちらの方が操作しやすいこともあって便利かもしれません。

そして修正したのがこちらです。







前回に比べると「サーッ」というノイズ音が消えました。

「でも結構手間がかかるんだなぁー」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

基本的に、撮影の場所がそれぞれ異なる場合は、それぞれクリップごとにノイズ除去の設定も変えなければいけないのですが、一ヵ所だけで撮影した場合は、まとめて操作しても問題ありません。

そんな時は、オーディオミキサーで一気にノイズ除去することができます。

各トラックのミキサーの上に、「読み取り」というタブがあるのでエフェクトを選択します。
すると、下にダイヤルが出てきますので各パラメータを選択します。




例えばノッチには、「センター」と「Q」というパラメータがあります。
(ここでは「Q」を選択し、上部の白いダイヤルをマウスで操作しています)。
ダイヤルでの調整になりますが、かけてあるエフェクトは全て同じです。

ちなみに、このパラメータの下には、L(Left:左)とR(Right:右)の音量レベルの操作ダイヤルがあります。
ここを回すと両方のスピーカーから聞こえる音を、右、左に振れるので、右左どちらか一方に音が傾いているオーディオを調整する場合におすすめです。

最後にノイズ除去とは少し関係ないところまでいきましたね(笑)
でもこのオーディオミキサーは重要な機能ですし、覚えておくと便利です。

2009年5月20日水曜日

ノッチとディノイザー 1

前回(…といってもかなり前ですが)、ロケ撮影時のノイズについてお話しました。
今回は、その続編として実際にPremiere Proを使ったノイズを抑える方法をご紹介します。

使用するエフェクトは、「オーディオエフェクト」の中にある、「ノッチ」と「DeNoiser(ディノイザー)」といわれるエフェクトです。

この2つのエフェクトですが、「ノッチ」は一定の周波数が出ている音を削り「DeNoiser」はホワイトノイズ(カメラの中の動作音など機械的ノイズ)の軽減が可能です。

これらを少しずつ操作していくことでノイズを消していくのです。

既に入ってしまったノイズを、完璧に消すことはなかなか難しいことですよ。
それでもこれだったらノイズを多少抑えられるので便利な機能だと思います。

今回は、サンプルで作ったこちらのノイズを、除去してみます。







まずは「ノッチ」からいきましょう!

撮影した音声が、ステレオかモノラルかを確認し、オーディオエフェクトを選択します。



ダブルクリックするとノッチが入っていますので・・・


ドロップドラッグして、ノイズ音を消したいオーディオクリップにのせます。


モニタにあるエフェクトコントロールを開くとこんな感じになりますので、「ノッチ」を開いてください。


すると、「センター」と「Q」という2つのレベルが出てきます。


まずは、①センターの数値を、ノイズ音を聞きながら横のバーで操作していきます。
続いて②「Q」の数値を。 数値を上げるのか下げるのかは元の音によりますので、どちらでなければいけないということはありません。
音を聞きながら、的確なレベルになるまで自由に操作します。


修正した音はこちらです。







最初よりノイズが多少無くなりました。
ちなみにノイズを消す作業をする時は、ヘッドホンを使ってこの数値を変えていきます。
(スピーカーだけだとわかりにくいんです)

まずはこれが手早くノイズ除去できる方法、「ノッチ」の説明でした。
次回は、これとプラスして使う「ディノイザー」の説明をしたいと思います~。

2009年5月13日水曜日

24時間不断念仏会



先日、東京・芝公園の大本山増上寺で、ライブ中継の仕事がありました。
「東京の中心で、仏の名を呼ぶ ~24時間不断念仏会~ 」というイベントです。

増上寺の光摂殿を拠点に、フランスのパリ、ハワイのハレイワとコロア、オーストラリアのブリスベン、仙台、京都のお寺を中継で繋ぎ、念仏を24時間唱え続けるというイベントです。
このライブ中継を担当させていただくのも今年で3回目ですが、参加する方が増えているので、念仏の輪は徐々に広がっているようです。

念仏を唱えるというのは、自分自身の心にトリートメントをするのと同じだそうです。

何かと忙しく、ストレスが溜まりがちな日常生活を送っている人は、リセットを兼ねて自分の心からの声を聞いてみるのも良いかもしれません。
ですが…、自分も念仏を唱えようとしたところ、何故か声が出ず思うように唱えられませんでした。
なんか照れてしまったというか・・・。なので心の中で唱えました。

念仏会の間は、ずっとお線香を焚いていて、皆さんが木魚を叩きながら念仏を唱えているんですが、木魚の音と念仏を唱える声がひとつの曲の様に聞こえ、僕は軽いトランス状態になりました。(笑)
パリとの中継では、パリと日本の念仏のリズム感がずっとシンクロしていたので、これにはちょっと
感動しました。

なかなか興味深いイベントです。

2009年5月7日木曜日

trakAxPC

http://www.trakax.com/software/pc/download/


皆さん、ゴールデンウィークはいかがでしたか。 僕はお台場へ行ってきました。
ビデオカメラを持った家族連れが結構多かったんですが、撮影したものを皆で観るのも楽しいと思います。

そんな中、「撮影したビデオを編集してみたいけれど、高価なソフトを買うまではね・・・」とお考えの皆さんもいらっしゃるのではないでしょうか。 そんな方におすすめのソフトを見つけました。
フリーのビデオ/オーディオ編集ソフト「TrakAxPc」です。

フリーの編集ソフトは数多く存在しますが、この「trakAxPC」は直感的に使えて高機能です。
タイムライン編集ソフトなので、AdobeのPremiereに近い感じです。

ちなみに動作環境は下記の通りです。


[OS]
Windows XP もしくは Vista

[CPU]
Intel Pentium3以上/AMD AthlonXP以上

[DirectX]
9.0c以上

[モニタ]
1024×768以上推奨

[メモリ]
512MB以上推奨

[ハードディスク]
1GB以上の空き容量


ダウンロード方法
まず、公式ホームページのhttp://www.trakax.com/software/pc/download/にアクセスします。
画面中ほどに、下図の様なボタンがあるので、下図を参考にクリックします。



すると、動作環境や規約などの書かれた画面になりますので、下図を参考に、「Download trakAxPC FREE」をクリックします。
(ファイルの保存先を聞かれますので、適切な場所に保存します)


これでダウンロードは完了です。


インストール方法
ダウンロードしたEXEファイルをダブルクリックすると、インストールが始まります。





基本的に[Next]ボタンを押していけばOKです。
途中、下記画面ではインストールディレクトリの設定ができます。標準ではCドライブ(システムドライブ)のProgramFilesにインストールされますが、変更する場合はここで指定します。


以上でインストールは終了です。

後で気づいたんですが、使い方を日本語で丁寧に紹介されているサイトもありました。
こちらをご参照下さい。