2010年5月26日水曜日

太陽の塔


先日、打ち合わせで表参道へ行ったのですが、時間まで余裕があったので本屋さんへ入りました。

ふと手に取ったのが、岡本太郎さんの「自分の中に毒を持て」という本です。
20年以上も前の本ですが、今の時代に読んでも新鮮でした。

厳しいことも書かれてありましたが、ずっと心に刻んでおきたい言葉もいくつかあり、パワーをたくさんもらったというか、とにかく情熱がストレートに伝わってきました!

岡本太郎氏といえば、5年ぐらい前に「太陽の塔」のミニチュアをネットオークションで買ったことがあります。
(上の画像です)。

太陽の塔が完成した当時は、一部の人達から「奇抜すぎる」とか「異様だ」とかさんざん非難されたそうです。
感性は人それぞれなわけで何ともいえません。

自分にとっては、この像が何故かとてもユニークでキュートに見えるのです。

2010年5月19日水曜日

窓際でインタビュー撮影



以前、ハワイのプロサーファーが来日した時に撮影を担当したことがありました。

海が見える窓際に座ってのインタビューでしたが、そのサーファーからこんな要望がきました。
「自分も窓の外の景色も、両方しっかり撮ってほしい」

・・・いきなり過酷な要望というか、そんな状況頻繁にあり得そうでなかなか無いもので大変でした。
(映画やドラマではよくある)

まず、露出を被写体に合わせると窓の外は真っ白に飛ぶ。当たり前です。
逆に露出を外に合わせれば被写体が真っ暗。

僕はちょうどタングステンライトを2灯持参していたので、青色の色補正フィルターを装着して試みました。

しかし、タングステンでは真夏の強い日照りには敵わず被写体は真っ黒のまま。
ライトをもう一本追加しても結果は良くなりません。
しかも室内も狭いので、照明と被写体との距離の問題もありました。

解決方法としては、日光に負けない強いライトを持ってくるか(そんなライトあるか?)。
もしくは日光を軽減するかしかない。

これ以上照明機材が無いので、窓全面にNDフィルターを貼り付けることにしました。

カメラに付いているNDフィルターと同じものなので、光量は落ちても色温度は変わりません。

ようやく解決出来ました。

2010年5月12日水曜日

撮影スケジュール

皆さんこんにちは。
今日は撮影スケジュールについてのお話です。

僕には映画監督志望の後輩がいます。
以前、自主映画の撮影スケジュールを見せてもらったところ、そのスケジュールたるや…。
「え?これだけの撮影分を、たった3日でやるの…!?」とギョっとしたことがありました。


(以下、後輩「後」 僕「ぼ」で)

後「でも今回は短編ですし、撮影はなるべく早く済ませたいんですよ」

ぼ「素材なんだから、撮影はある程度時間を取ったほうがいいと思うよ」

後「いやいや平気ですよ。 1カット1カットが短いのが多いし、そんなに時間はかからないです」

ぼ「撮影スケジュールは、慣れないうちはタイトにすべきじゃないよ」

僕は学生時代の映画制作で、無理なスケジュールを組んでいたことがありました。
まさに後輩と同じ考えで、撮影を甘く見ていたせいで痛い目に遭いました。

当時の失敗は次のようなものでした。

・朝の自然光を使うはずだったが、リハーサルや芝居のリテイクが重なってしまい日の光が変わってしまった。

・1日の撮影量が多いため、スタッフ全員が焦っていた。
ラストは時間との戦いになり、リテイクをほとんどせずに撮影してしまった。
後でチェックすると、カメラの揺れがひどかったり余計なものが映っていた。

・途中から天気が崩れ、屋外の撮影が中止になった (なのに予備日は押さえていなかった)

などなど…。

それを機に、僕は撮影スケジュールを重要視するようになりました。
よほどのことがない限り、スケジュールはタイトに組まない方がいいと思います。

機材の準備から移動時間、先ほども言ったようなリテイクがあると時間は延びていきます。 

「1カットが短いなら撮影時間も短くて済むのでは?」と考えがちですが、例え数秒のカットでもその撮影だけに1時間以上かかってしまうこともあるのです。

撮影スケジュールは、最初から時間が押すことを予測して余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。