以前、ハワイのプロサーファーが来日した時に撮影を担当したことがありました。
海が見える窓際に座ってのインタビューでしたが、そのサーファーからこんな要望がきました。
「自分も窓の外の景色も、両方しっかり撮ってほしい」
・・・いきなり過酷な要望というか、そんな状況頻繁にあり得そうでなかなか無いもので大変でした。
(映画やドラマではよくある)
まず、露出を被写体に合わせると窓の外は真っ白に飛ぶ。当たり前です。
逆に露出を外に合わせれば被写体が真っ暗。
僕はちょうどタングステンライトを2灯持参していたので、青色の色補正フィルターを装着して試みました。
しかし、タングステンでは真夏の強い日照りには敵わず被写体は真っ黒のまま。
ライトをもう一本追加しても結果は良くなりません。
しかも室内も狭いので、照明と被写体との距離の問題もありました。
解決方法としては、日光に負けない強いライトを持ってくるか(そんなライトあるか?)。
もしくは日光を軽減するかしかない。
これ以上照明機材が無いので、窓全面にNDフィルターを貼り付けることにしました。
カメラに付いているNDフィルターと同じものなので、光量は落ちても色温度は変わりません。
ようやく解決出来ました。