2010年3月24日水曜日

レターボックスとスクイーズ

先日テレビを見ていたら、エビの着ぐるみに顔だけ白塗りの香取慎吾さんが出ていました。
何故かそれが僕のツボにはまり、笑いすぎて焼酎のお湯割りをうっかりこぼしてしまいました。
俳優としても才能あるし、バラエティでは笑わせてくれるし…まさにエンターテイナーです!

ところでテレビといえば・・・。
最近はほとんどのテレビがワイドスクリーンになっていて、16:9で制作されることが多くなってきました。
16:9の中でもスクイーズ(横幅を潰したもの)と、レターボックス(全体を縮小して上下に黒帯を入れたもの)があります。

こんな感じです。

DVD-Videoを制作する際は、通常スクイーズで作成します。
DVDにはレターボックスを付ける機能があるのですが、スクイーズだと4:3のテレビでも、16:9のテレビでも、最適な表示が出来るからです。 
しかし、素材がレターボックスだとどうでしょうか?
これは上下に黒帯が入っているだけの4:3の映像となるので、そのままだとワイドテレビで再生した時に幾つか問題点が出てきます。 全体が横に伸びる、左右に黒帯が入る等です。
再生するプレーヤーやテレビによっては、レターボックスの黒帯部分を自動的にカットしてスケーリングしてくれる機能がありますが、全ての機種に付いている機能では無いため、あまりレターボックス素材をそのまま4:3で作成するのはおすすめ出来ません。レターボックス素材はクロップして縦に伸ばして、スクイーズ素材として使うと良いと思います。引き伸ばした分、画質は多少劣化しますが、テレビでスケーリングするよりかは綺麗に仕上がります。

例として「virtual dub mod」というフリーソフトでレターボックスをスクイーズにする方法をご紹介します。
virtual dub modの詳しい使用法や入手の仕方は下記サイト様をご参考下さい。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~sharkey/PC-DATA/VDM.htm

1.素材を読み込む。

2.[Video]から[フィルター]を選択。

3.[追加]ボタンを押し[resize]を選択。

4.[resize]の設定が出ますが、何も変更せず[OK]を押す。

5.フィルターのメニューの中のresizeを選択した状態で右下の[クロップ]ボタンを押す。

6.「X1 offset」「X2 offset」「Y1 offset」「Y2 offset」の各パラメータをレターボックス部分が隠れるように調節し[OK]を押す。(通常はY1とY2を60ずつ位で隠れます)

7.フィルターのメニューに戻るので、resizeを選択した状態で[設定]ボタンを押す。

8.ピクセルサイズを720×480に変更。

9.拡大/縮小アルゴリズムをLanczos3に変更。

10.フィルターのメニューから[OK]ボタンを押す。

11.最後に[Video]から[圧縮]を選択し、コーデックを選び書き出す。(なるべく圧縮率が低いコーデックを使用した方が良いです)

以上の流れでスクイーズ化が出来ます。
レターボックス素材の際は一度お試し下さい。

2010年3月17日水曜日

コーデック


皆さんは動画の再生・エンコードをする際に、「コーデック」という用語を目にしたことはないでしょうか?
今回はそのコーデックについてご紹介します。

メディアファイルと呼ばれるものは、ほとんどファイルのサイズを少なくするため圧縮を行っています。
その圧縮(エンコード=符号化)をする際に用いられるアルゴリズムや、圧縮されたものを再生(デコード=複合)するものをコーデックと呼びます。

代表的なものでは、映像MPEG1/2/4,WMV7/9,H.264,DivX,Xvid。
音声ではmp3(mpeglayer3)やaac等があります。
ちなみに静止画でよく目にするjpeg,gifもコーデックです。

ネット上でよく「ダウンロードした動画が再生できないんだけど!」といったトラブルがあります。
しかし大体はパソコンにコーデック(もしくはスプリッタ)がインストールされていない為に起こる問題です。

コーデックにはそれぞれ圧縮方法が違うため、画質/音質に差があります。

SDカードでハイビジョン動画を撮れるビデオカメラ(AVCHDカメラ)が出ていますが、これらはH.264コーデックを採用しています。ストリーミングの分野ではFlashでも使用できるようになりWindows系でもSilverlight3以降は採用されています。
H.264は圧縮率が非常に高い為、高画質でも小さいファイルサイズで作成できますが、再生時の負荷が高いので古いパソコンから再生する場合などは重たくなるみたいです。


現在様々なコーデックがリリースされていますが、なるべく統一されてほしいです。

2010年3月10日水曜日

絵コンテ通りに撮りたい

前回、絵コンテについて簡単なご紹介をしましたが(かなり前ですよね?)
お客様から「絵コンテを描いたのに、撮影してみると思ったように撮れなくて、どうすればコンテどおりに撮れるんでしょうか」というお問い合わせがありました。

僕が自主映画を作っていた時は、完全に絵コンテが中心だったから気持ちはわかります。
確かに絵コンテを描いても、ファインダーを通すと違和感が出てくることがあります。
少しでも描いたものに近づけるように、当時はアングルを変えたり、三脚を外して手持ちで撮ったり、テーブルにカメラを置いたりといろいろ工夫してみましたが、逆に迷ってしまって結局コンテだけ考えていると、撮影がなかなか進みませんでした。

現場で仕事をするようになってから改めて実感したことは、撮影ほど何が起きるかわからないということです。
外で撮影する場合はなおのこと。周りの状況から天気まで、あらゆることに左右されてしまいます。
事前にロケハンを行っても、道路工事が入って場所を移動しなければならなかったり、室内では撮影する部屋が急遽変更になったりします。そんな時は、当然、「絵コンテと違うぞ・・・」などと考える余裕はありません。
特に限られた予算で、どうしてもその日に撮らなければならない動画制作の場合は、早急な判断が必要になります。撮影には絵コンテも大事ですが、臨機応変、切り替えの早さも大事です。

でも思い通りに撮れなかったとしても、絵コンテは無駄になりませんので安心してください。
思い描いていた映像と多少違っていても、伝えたい内容や全体像はブレることなく出来上がっていくからです。
撮影を続けていたら、なんとなく分かってくるものだと思います。

撮影でまた何かあったらお気軽にご連絡ください。

2010年3月3日水曜日

バンクーバーオリンピック



この所オリンピック観戦をしていたので、毎日寝不足気味でついついウトウトしてしまいました。

いつの間にかパーテーションの上にパンダがいるんですが、降ろすわけにもいかず、微妙な空間の中で仕事してます。(監視されているようで怖いっす。。。)
今回のオリンピックは、実に様々なドラマがありました。
特に印象に残った競技について、いくつか書いていこうと思います。

<スノーボード・フリースタイル ハーフパイプ>
やはり金メダルを取ったショーン・ホワイトが強烈でした。
僕がスノーボードを始めた頃、ショーン・ホワイトは小学生からスノーボード雑誌等に出始め、「天才少年」として騒がれていました。当時から他とは次元が違う滑りでした。
日本の国母選手も予選と同じ得点が出ればメダルが取れそうでしたが、惜しくもメイクできませんでした。
青野選手も含め、まだまだ若いので次回に期待しています。

<ノルディックスキー・ジャンプ>
ノーマル・ラージ共にスイスのシモン・アマン選手、圧倒的に凄かったです。
W杯ではオーストリア勢も凄かったですが、アマンは本番にキッチリ合わせてきました。
アホネン、マリシュ、ハウタマキ、葛西等、往年の名選手が多数出場したのも嬉しかったです。

<ノルディック複合・個人ノーマルヒル>
昨年、団体で世界選手権を制する等、復活の気配の見える日本ですが、小林選手が見せ場を作り見事7位に入賞しました。スパートが潰されてしまいましたが勝負に出た事がカッコよかったです。

<フィギュアスケート・男子シングル>
なんといっても日本の高橋選手が銅メダルを獲得したことに付きます!!
四回転ジャンプを飛ばなかった金メダリストが誕生しましたが、今後も論争を呼びそうです。
(個人的にはプルシェンコ支持です)
小塚選手も見事に四回転を決めて入賞しました。

<フィギュアスケート・女子シングル>
浅田真央選手が銀メダルを獲得しました。
ショートプログラムでは完璧な滑り、女子史上初のトリプルアクセル3本を決めたのには本気で感動しましたが、採点結果を見て、SP/LP共に一位のキム選手と真央ちゃんの点差があまりにも離れすぎだと思ったのは果たして僕だけなのでしょうか。ちょっと納得できません。

以上、ざっと感想でしたが、4年後のソチを楽しみにしています。
選手の皆さんお疲れ様でした。