2010年3月10日水曜日

絵コンテ通りに撮りたい

前回、絵コンテについて簡単なご紹介をしましたが(かなり前ですよね?)
お客様から「絵コンテを描いたのに、撮影してみると思ったように撮れなくて、どうすればコンテどおりに撮れるんでしょうか」というお問い合わせがありました。

僕が自主映画を作っていた時は、完全に絵コンテが中心だったから気持ちはわかります。
確かに絵コンテを描いても、ファインダーを通すと違和感が出てくることがあります。
少しでも描いたものに近づけるように、当時はアングルを変えたり、三脚を外して手持ちで撮ったり、テーブルにカメラを置いたりといろいろ工夫してみましたが、逆に迷ってしまって結局コンテだけ考えていると、撮影がなかなか進みませんでした。

現場で仕事をするようになってから改めて実感したことは、撮影ほど何が起きるかわからないということです。
外で撮影する場合はなおのこと。周りの状況から天気まで、あらゆることに左右されてしまいます。
事前にロケハンを行っても、道路工事が入って場所を移動しなければならなかったり、室内では撮影する部屋が急遽変更になったりします。そんな時は、当然、「絵コンテと違うぞ・・・」などと考える余裕はありません。
特に限られた予算で、どうしてもその日に撮らなければならない動画制作の場合は、早急な判断が必要になります。撮影には絵コンテも大事ですが、臨機応変、切り替えの早さも大事です。

でも思い通りに撮れなかったとしても、絵コンテは無駄になりませんので安心してください。
思い描いていた映像と多少違っていても、伝えたい内容や全体像はブレることなく出来上がっていくからです。
撮影を続けていたら、なんとなく分かってくるものだと思います。

撮影でまた何かあったらお気軽にご連絡ください。