2011年5月3日火曜日

被災地2



今ではガソリンスタンドも復活して、街には活気が戻ってきました。車の渋滞もあります。
被災者の多くがネックとなっていたのはガソリンです。地方はガソリンが無ければ何も出来ません。
営業をしている店は、地震の影響を受けていない内陸まで行かなければいけないし、給水車まで行くにも何をするにも、とにかくガソリンが無いと動けません。

それでも大変な生活が改善されたわけではありません。
僕らは長い時で3~4日ほど滞在しましたが、トイレに行きたくても車で走る限り避難所にしかありませんでした。
水が貴重なので顔は一度も洗えず、歯も磨けず、泥除け作業でヘドロが跳ねても洗えないので、除菌ジェルを持参して使っていました。女の人はちょっとした覚悟が無いと出来ないかもしれません。
被災地で僕らはテントを張って生活していました。夜腹が減っても、缶詰を空けるくらいしか出来ません。
3日目くらいから作業が少し辛くなって、家のベットで寝れるまでもう少しだという気持ちになった時にふと思いました。彼らは地震が発生した日から1ヶ月以上もこの生活を強いられ、もう少しで家に帰れるという期待も無く、しばらくの間はこんな生活が続くわけで、それを考えるとやりきれなくなりました。

「政府は何やってるんだ」と批判し続けるのではなくて、Face to FaceでHand to Handで直接気持ちを、物資を届けることが重要だと思います。
ペットフード、歯ブラシ、ひげ剃り、マンガ、タオル、ウェットティッシュ、トイレットペーパー。
とにかく僕らが普段使っているもの全てです。
必要ないと言われたら持って帰って自分で使えばいいですし、そしてその行動を半年に一度でも1年に一度でもいい。
長い期間の中で直接現地の人々と接しながら助け合えばいいと思います。


もしも僕が被災して、家も車も仕事も全て失った時に、遠い場所から知らない人々が突然やって来て「大丈夫か!?暖かい食べ物持って来たぞ!」って言われたら本当に心強いし、それが続けば生きる支えになるし、前へ進んでいく力になると思います。