2009年2月25日水曜日

クロマキー(1)

皆さん、テレビのニュースなどで、屋外映像とスタジオのキャスターの映像が合成されているのを見たことありますか。

あれはどの様に合成しているのでしょう?
本日は、Premiere Proにおけるクロマキー合成についてご紹介します。


今回はこの背景に



この人形を合成してみようと思います!


まず、背景にのせたい被写体(今回の場合人形)を撮影します。
このとき、1色に統一された背景をバックに撮影します。
背景は青一色(もしくは緑)で、つやがなければ何でもいいです。

今回は、青い背面で合成してみましょう。


次に、その撮影した映像を合成したい背景の上にのせます。
Premiere Proではこの場合、ビデオトラック1に背景映像をのせて、トラック2に青い背景で撮影した映像をのせます。

原理としては・・・

上のせした映像の青い背景を透明にしていくんです。
これを現実のものにするには、ビデオエフェクト「クロマキー」を使います。



ビデオエフェクト「キーイング」の中に入っています。

このクロマキーを、青バックの人形画像にのせます。


エフェクトコントロールを開くと、いろいろな数値が出てきます。
このエフェクトを使って、透明にしたい色を選択し、数値を変えて透明度を変えていくのです。
クロマキーエフェクトの中には「類似性」や 「しきい値」などの数値があります。

「うーん。その全部を操作しなければならないのか・・・・・」と頭を抱えている方には手っ取り早い方法があります。

全部の数値を操作しなくても、「類似性」だけで操作できますよ。



まず「カラー」のところで、透明にしたい色を選択します。
「カラー」の横にあるスポイトツールを使って、画面の青い背景の色を取り出すのです。
色が選択できたら、「類似性」の数値を上げていきます。

すると


このように、被写体を残して青い色だけが透明になっていきます。

そして数値を、青い色がなくなるまで調節していけば


ほら、色が抜けましたね。

これが、クロマキー合成の方法です。 「背景を1色に統一する」ことがポイントです。

切り抜くための背景カラーは、全面1色であれば何色でも構いませんが、実際のテレビや映画の撮影に使われるのは、青か緑色。

つまりブルーバックかグリーンバック。この2色が一番適しています。



グリーンバックにしてもこの通り。

次回は、このクロマキー合成をさらに綺麗にするための応用術についてご紹介していこうと思います。

ちなみに、「マスク」効果や「ブレンド」「しきい値」の操作しだいでは




こんな透明人間も出来ます^^