2009年3月25日水曜日

京都



先日、実家である京都へ行ってきました。
後輩の卒業式を祝うためだったんですが、1泊2日の過密スケジュールでした。

僕の生まれは東京なのですが、生まれてすぐに京都に来たらしく、社会に出るまでの学生時代はずっと京都に住んでいました。

思えば東京に出てきた頃は、京都出身と言うと何かと「いいね~」と言われたりしていました。
それを聞くたびに「え、そんないいものでもないよ」なーんて言っていたりしてやたらと旅行会社のパンフレットとか、駅の看板に「そうだ京都行こう」とか書いてあっても「京都大人気やん」とは思っても、それがよくわからなかったりしました。

しかし今回久しぶりに京都に帰ったんですが
なにやら、不思議な気持ちにかられてしまいました。少し…。

周りにあるのは、小さい頃からよく見てきたお寺とか瓦屋根の家や陶芸屋などの建物でした。
昔はもう、歩くたびにその辺にあるものだったので、全く気にも留めないでいました。
ところがそれらが何故か妙に懐かしく、不思議と目に付いてしょうがなかったんです。
もう見飽きた町(笑)なのに、歩くたびにそれを丁寧に見て回ったりしていつもより歩くのが遅くなっていたほどです。

その時の気持ちを言い表すならば、「ほっこり」といった感じ??でしょうか。
東京で暮らしている間に見方が変わったんでしょうか。

やはり自分も、なんだかんだで東京でけっこうあくせくしてきたんでしょうかね。

古い寺や庶民派な伝統芸能をずっと大切にしてきた町だったんだよな。
だから皆、京都へ行くのか。
忙しい毎日に、「古きよき」ものから心の落ち着きをもらいに。

久々に実家に帰って、ひとつ大人になった気分です。