25日、大本山増上寺の本堂でお念仏会が開かれました。
今回は、浄土宗の開祖である法然上人の八百年大遠忌の記念事業として行われるお念仏会です。
増上寺と浅草の源空寺を双方向で結び、インターネット上で会場に来られない檀信徒様や一般のお客様へ向けてライブ配信を行いました。
お念仏会は午後2時よりスタートしました。
お線香の煙が立ちこめる堂内は、ひたすらお念仏の嵐・嵐です。
本堂には、法然上人の御像があります。
法然さんの人生は壮絶で苦悩の連続でした。
人間に悩みは尽きません。 悩み事が無い人って多分いないと思いますが、ずっと考え続けてしまうときりがありません。
ライブ配信のモニタをチェックしながら、ふと先週の金曜日に同業の方と元住吉の居酒屋で飲んだことを思い出しました。
その方は、「昔は欲しいものがあったんだけど、今はもうなくなった。最近は生活の小さなこと一つ一つ、ささいなことでも感謝できるようになった」
と言っていたのですが、それを聞いて自分もこれといって欲しい物が無いし、散歩するだけでも新しい発見ができて楽しいと思えるので「同感ですよ」と答えると、うっかり鼻水が出てきて、焼き鳥に届く勢いだったのであわててすすりました。(花粉症かな)
生きている限り、確かに悩みは消えないけれど、今与えられている幸せに、感謝することを忘れてはいけない。法然さんがそう言っているような気がしました。
お念仏会は午後8時に無事終了しました。