2010年1月6日水曜日

お墓参り



あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

3日は、スタッフで初詣とお墓参りへ行ってきました。
バケツの水を替えて、一同黙々とお墓の掃除をしていると
「いいですねぇ、お墓を綺麗に洗ってあげて。ご先祖さんがとても喜んでいますよ」
振り向くと、70代ぐらいのおじいさんが笑顔で立っていました。

(以下、おじいさん「お」 スタッフ「ス」で)

ス「ご先祖ではないんですが・・・。でも喜んでくれるといいですね」

お「ここのお墓はね、無縁仏さんも結構いるんですよ。 お正月なのに、こっちもあっちのお墓もお花が無いなぁ・・・。誰も来てくれないのはさびしいね」

ス「確かにさびしいことですね」

お「ここはね、元禄時代からあるお墓なんですよ。戊辰戦争の時に戦った新撰組の武士の墓も残っているんです」

ス「はぁ・・・。全然知りませんでした」

お「こうやってお墓参りをすることは大切ですよ。皆さんだってお墓を掃除してあげると、さっぱりした気持ちになるでしょう!」

ス「さっぱりしますね」

陽の光を背後に、お墓参りや墓地の歴史を楽しそうに語るおじいさんを見て、多分、このお寺の住職さんだと思い、しばし手を休めてお話を聞きました。
しかし、それにしてもよくしゃべる住職さんだ。

15分ぐらいお話をしていると、「お父さん~こっちよ~」と声がして、おじいさんは住職ではなく、お墓参りに来ていた人だったことがわかりました。
「はいはい。それでは失礼しますね」とご挨拶されて、ご先祖のお墓へ戻られました。

今の時代、自分から人に話しかけることは勇気とエネルギーが要りますが、それが自然にできちゃうおじいさんは、何かカッコ良かったです。